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have one's work cut out for ...:困難な仕事を抱える

更新日:8月14日

Despite Labour’s future dominance of the House of Commons, Starmer will have his work cut out for him as he tries to fix a barrage of domestic issues without imposing tax increases or deepening public debt.
「今後労働党が下院を支配するとはいえ、スターマー(新イギリス首相)は増税を課したり公的債務を増やしたりせずに多くの内政問題の解決を試みるという困難な仕事を抱えることになるだろう」

(Gabriel Dominguez, 'Starmer set to be next U.K. leader' The Japan Times Weekend, July 6-7, 2024, p. 5)


 

今回取り上げたのは「衣服を作るために切り抜かれた布」をモチーフにした表現で、「これからこの布を使って服を作る」ということから比喩的に「厄介な仕事を抱える」という意味を表すイディオムとなりました。


この表現の中にある 'cut out' は「(布など)を切り抜く」という意味で使われていますが、この句動詞にはこれとは別に「~(の仕事)に向いている」という意味もあります。この場合、以下のジーニアス英和辞典の例文のように通常受身形で人が主語にきて、for/to beのあとに具体的な仕事がつづきますが、これは今回の用法とは区別されなければなりません。

¶She is not cut out for teaching/to be a teacher.(彼女は教師に向いていない)


ちなみに上記の新聞から引用した文にあるthe House of Commonsは今回解散総選挙のあったイギリス議会の下院のことをいい、上院はthe House of Lordsといいますが、日本の衆議院・参議院は英語でそれぞれthe House of Representative, the House of Councilorsという具合に呼び名が変わります。


また、barrageは軍事用語では集中砲火という意味ですが、比喩的に批判や不満・質問などについても用いられ、例えば「~(人)から質問攻めにあう」(face a barrage of questions from ...)といった形で使えます。今回取り上げた上記の文では「大量の」「多数の」といった意味となります。




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