Mastering English Pronunciation
英語の発音をマスターする
ディーンズゲート英語コーチングではパラグラフ・ライティングと並んで日本の英語教育で手薄となりがちな英語の発音の仕方の体系的な理解を補うことも目標とします(希望される方のみコース内容に含めることができます)。
日本の高校までの英語教育では文法の学習をみっちり行う割に、なぜか発音に関しては深く教えられることは少ないです。
英語の発音というと発音記号のことを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、一つ一つの音が完璧に発音できなくても、それ以上に英語の音声変化やストレスタイミング・発声法を意識することが英語らしい発音をすることにつながります。
もっともこれは「日本人は皆完璧な英語のネイティブスピーカーの発音を目指すべき」と主張するものではありません。
そもそも目標となる第二言語の習得の開始が1ー5歳から遅れるにつれ、母語のアクセントがより強く残ってしまい、完全なネイティブスピーカーのアクセントを獲得することは不可能であることが第二言語習得論における研究で明らかになっています。
また、今や英語話者に占めるネイティブスピーカーの割合はせいぜい2割ほどにすぎず、またネイティブスピーカーの中でも様々なアクセントがある以上、一般的には発音を無理に矯正して特定の英語のアクセントに完全に同化することに大きな意味があるわけではありません。
それでも少なくとも誤解を招かない・相手に分かりやすい発音を心掛ける必要はあり、そのためには代表的な英語のアクセントであるアメリカ発音(General American)かイギリス発音(Received Pronunciation)に一応従い、それを無理のない範囲で実践するのが現実的です。
音読やシャドーイングをする際にもなんとなくモデル音声をまねるのでは、相手に分かりにくい発音の仕方を強固にするだけとなる危険があるので、先に英語の発音の原理をきっちりおさえたうえで行う必要があります。
リスニングにも有効
英語の発音をマスターすることはリスニングにも役立ちます。
かつて「聞き流すだけで・・・」といった教材がはやりましたが、耳だけで母語で使われない音素を聞き分ける能力は1歳までの間に失われることが第二言語習得論の研究結果から分かっています。
1歳までの間に英語学習を開始したのでない限り、一般的な日本人は聞き流すだけで英語のリスニングをすることはできず、理屈で英語の「音」を捉えることから始めるしかありません。
もちろんリスニングは「音」を把握するだけでは十分でなくその「意味」を理解できてはじめて完成し、後者の側面はリーディングと共通しますが(その意味でリスニングは「聞くリーディング」といえます)、いずれにしても英語の「音」を正確に捉えることなしにその「意味」を理解することはできません。
一度英語の発音の仕方を理解しておけば、仮にそれを自身で完璧に実践できなくてもスピーキングの際の自信につながるとともにリスニングの精度も上げることができ、TOEIC L&R や IELTS・英検のリスニング対策にもなります。
発音のためにおさえておくべきポイントは英語の語彙はもちろん文法と比べてもはるかに少ないにもかかわらず、これに手を付けずにいつまでたってもスピーキングに消極的になってしまったりリスニングに苦労してしまうとしたら、これほどもったいないことはありません。
日本で出版されている英語の発音に関する本は、説明を単純化しすぎていて母音図の見方など必要な情報を欠いているか、逆に詳しすぎて一般学習者にとって理解しにくいかのいずれかであるのが現状ですが、
ディーンズゲート英語コーチングではそれらの本のほか、米英で出版されている発音の解説書から抽出した、非ネイティブにとって必要十分と思われる情報をコンパクトにまとめたオリジナルの資料を用いて発音解説を行います。